せどりの在庫管理|「いくら眠っているか」を自動で見える化するExcel【第3回】

Uncategorized

この記事の結論 せどり・物販向けの売上管理Excelでは、仕入れで在庫が増え、売上で在庫が減ると、在庫表が自動で更新されます。商品ごとの在庫数・仕入単価・合計金額に加え、「在庫金額の総額」も自動集計されるため、いま商品という形でいくら資金が眠っているかがひと目でわかります。さらに月末の在庫を月ごとに記録・ロックできるため、正しい利益計算の土台も整います。

連載もいよいよ折り返しです。第1回で「仕入登録」、第2回で「売上登録」を紹介しました。

仕入れで在庫が増え、売上で在庫が減る。その結果として、いま手元に何がいくつ残っているのか——それを管理するのが第3回のテーマ、「在庫管理」です。

そして在庫管理には、せどりで見落とされがちな、とても大事な視点があります。それは 「在庫は、眠っているお金だ」 ということです。


せどりの「黒字なのにお金がない」は、在庫が原因

せどりを続けていると、こんな感覚になることがあります。

「売上は出ている。利益も出ているはず。なのに、なぜか手元の現金が少ない」

その原因の多くが、在庫です。

仕入れに使ったお金は、商品が売れるまで「在庫」という形で固定されます。10万円分仕入れて、まだ3万円分しか売れていなければ、7万円は商品の山として眠っている。これが「黒字なのにお金がない」状態の正体です。

だからこそ、いま在庫にいくらのお金が眠っているのかを、常に把握しておくことが大切です。これがせどりの資金繰りの第一歩になります。


在庫表は、仕入れと売上から自動でできあがる

このツールの在庫表は、あなたが手で入力するものではありません。

第1回の仕入登録で商品を登録すると、在庫表に自動で追加されます。第2回の売上登録で商品が売れると、その分だけ在庫数が自動で減ります。

つまり在庫表は、日々の仕入れと売上の結果として、自動でできあがっていくのです。

在庫表には、商品ごとに以下が並びます。

  • 商品ID
  • 商品名
  • 仕入先
  • 在庫数
  • 仕入単価
  • 合計金額(在庫数 × 仕入単価)

各商品が「いくつ残っていて、原価ベースでいくら分あるか」が一覧で見えます。在庫の数だけでなく、金額で把握できるのがポイントです。


「在庫金TOTAL」で、眠っている資金がひと目でわかる

在庫表の右上を見てください。

ここに 「在庫金TOTAL」 が自動で表示されます。この例では4,300円。これは、いま在庫として持っている全商品の合計金額です。

言い換えれば、いまあなたの資金が「商品」という形でいくら眠っているかを示す数字です。

この金額を意識できるようになると、仕入れの判断が変わります。在庫金額がふくらみすぎていれば「仕入れを少し抑えて、まず売り切ろう」と気づける。逆に在庫が少なくなっていれば「そろそろ仕入れを増やそう」と判断できる。

勘ではなく、数字で資金の状態をつかめるようになります。


月末在庫スナップショットで、月ごとの在庫を記録する

在庫管理には、もう一つ大事な役割があります。それが 月末時点の在庫を記録しておくこと です。

なぜ月末の在庫を記録するのか。それは、正しい利益計算や、年に一度の申告のために欠かせないからです。在庫は日々動くため、「ある時点での在庫」をきちんと残しておかないと、後から正確な数字を出せません。

このツールには、そのための「月末在庫スナップショット」機能があります。

月ごとに在庫を確定させて記録でき、確定済みの月は「確定」、まだの月は「未確定」と、状態がひと目でわかります。月末合計の推移も並ぶので、月を追って在庫金額がどう動いたかも見えます。

「月次ロック確定」を使えば、その月の在庫を確定させて記録できます。一度確定した月の数字が後から勝手に変わらないようにロックされるので、過去の数字の信頼性が保たれます。

補足:年初の在庫(期首在庫)と年末の在庫(期末在庫)は、その年の正しい利益を計算するうえで欠かせない数字です。「仕入れた金額がすべてその年の経費になるわけではない」という、せどりで意外と知られていないポイントにも関わります。この詳しい話は、別の記事であらためて解説します。


まとめ:在庫は「数」ではなく「お金」で見る

第3回は、在庫管理を紹介しました。

ポイントを整理すると、

  • 在庫表は、仕入れと売上から自動でできあがる
  • 商品ごとに在庫数だけでなく在庫金額もわかる
  • 「在庫金TOTAL」で、眠っている資金の総額がひと目でわかる
  • 月末在庫スナップショットで、月ごとの在庫を確定・記録できる
  • 確定した月はロックされ、過去の数字の信頼性が保たれる

在庫を「物の数」ではなく「眠っているお金」として捉える。この視点を持てるようになると、せどりの資金繰りが一段とコントロールしやすくなります。

次回・第4回は、いよいよ 「利益と資金繰り」 です。 ここまでの仕入れ・売上・在庫のデータが、どう集計され、あなたのビジネス全体の数字としてどう見えるのか。せどりで最も重要な「お金の流れ」の把握を解説します。


このツールについて

このExcelは、せどり・物販に特化した売上管理ツールです。 妻のせどりを実際に管理しながら、現場で本当に必要な機能だけを作り込みました。

取引件数が多くても、利益・在庫・資金繰り・帳簿づけまでこれ1つで完結します。

買い切り型で、購入後の改善版も追加料金なしでダウンロードできます。

近日、BOOTHにて公開予定です。最新情報はX(@Warp_Speed8812)でお知らせします。

コメント