この記事の結論 どちらでも青色申告はできます。分かれ目は取引の複雑さです。事業が複雑(従業員がいる・法人化予定・銀行連携で丸投げしたい)なら会計ソフト、物販中心のシンプルな事業で費用を抑えたいならExcel管理で足ります。会計ソフトは年1〜2万円前後の継続費用、Excelは買い切りで済む一方、自分に合った仕組みを選ぶ必要があります
せどりの帳簿づけを調べると、必ずぶつかる分かれ道があります。
「会計ソフトを契約すべき? それともExcelで足りる?」
この記事は、Excelテンプレを作って売っている私が書いています。ポジションを明かしたうえで、できる限り正直に比較します。会計ソフトが向いている人には、会計ソフトをおすすめします。
まず費用の現実から
会計ソフト(クラウド型)の個人事業主向けプランは、おおむね月1,000円前後〜、年間にすると1万〜2万円程度が相場です(プランにより異なります。執筆時点)。
1年なら大した額ではありません。ただ、これは事業を続ける限り毎年発生する費用です。5年で5〜10万円。副業の利益から払い続けると考えると、小さくない数字です。
一方のExcel管理は、テンプレを使うなら買い切りが基本。継続費用はかかりません。
費用だけならExcelの勝ちです。でも、話はそれだけではありません。
会計ソフトが向いている人(正直に書きます)
次に当てはまるなら、会計ソフトを選ぶべきです。
- 取引の種類が複雑:物販以外に複数の事業がある、経費の種類が多い
- 銀行口座・カードの自動連携で丸投げしたい:明細の取り込みと自動仕訳はソフトの独壇場
- 従業員を雇っている・法人化を視野に入れている:給与や法人会計はExcelの領分を超えます
- とにかく考えたくない:お金で時間を買う判断は合理的です
こういう方がExcelで頑張ると、かえって時間を失います。ソフト代は必要経費です。
Excel管理が向いている人
一方、次に当てはまるならExcelで十分戦えます。
- 物販・せどり中心のシンプルな事業:取引の型が決まっている(仕入れて売る)
- 費用を抑えたい:利益がまだ大きくない時期こそ、固定費は軽く
- 自分の数字を自分で見たい:利益・在庫・資金繰りを自分の手元で把握したい
- ネット連携に不安がある:口座情報を外部サービスに繋ぎたくない方
せどりは「仕入れ→売上→在庫」の繰り返しで、取引の型が単純です。型が決まっている事業は、テンプレ化との相性が抜群に良い。ここがExcelで足りる最大の理由です。
「Excelは壊れる・続かない」問題への答え
Excel管理への一番まっとうな批判は、「数式を壊す」「入力が面倒で続かない」です。これは事実で、セルに直接入力する昔ながらのテンプレは、だいたいこの2つで挫折します。
ただ、これはExcelの限界ではなく設計の問題です。入力を専用フォームに限定し、転記や計算をすべて自動化した設計なら、数式に触れる機会自体がなくなります。「Excelだから壊れる」のではなく「セルを直接触る設計だから壊れる」が正確です。
比較表
| 項目 | 会計ソフト | Excel管理(フォーム型) |
|---|---|---|
| 費用 | 年1〜2万円前後が継続 | 買い切り(継続費用なし) |
| 銀行・カード連携 | ◎ 自動取込 | × 手動登録 |
| せどり特有の管理(在庫・仕入先) | △ 汎用的 | ◎ 専用設計なら強い |
| 学習コスト | ソフトの操作を覚える | フォーム入力のみ |
| 申告 | ソフトからe-Tax可 | 集計値を国税庁の作成コーナー(無料)へ |
| 向く事業 | 複雑・拡大予定 | シンプルな物販中心 |
まとめ:事業の複雑さで選ぶ
- どちらを選んでも青色申告はできる
- 複雑な事業・丸投げしたい人 → 会計ソフト
- シンプルな物販で費用を抑えたい人 → Excel管理で足りる
- Excelの弱点(壊れる・続かない)は、フォーム型の設計で解決できる
迷ったら、自分の取引を眺めてみてください。「仕入れて、売る」の繰り返しなら、あなたの事業はExcelで管理できるシンプルさを持っています。
このツールについて
このExcelは、せどり・物販に特化した売上管理ツールです。入力は専用フォームからのみ。数式を壊す心配なく、利益・在庫・資金繰り・帳簿づけまで自動化します。
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